アトラクション レビュー

ディズニーシーではタワーオブテラー以来の約3年ぶりとなる新アトラクションがこのタートルトーク。
映画「ファインディング・ニモ」に登場する亀“クラッシュ(豆知識:日本語吹替はジャックバウアー)”との会話を
楽しむものだが、これももちろんシーオリジナルではなく、本家からの輸入である。
アトラクションとはいうものの、ライドタイプではなくシアタータイプのこぢんまりとしたもの。
厳しい台所事情を感じさせる総予算は、タワテラの約10分の1程度だ。
その程度のアトラクションであり、本家同様、これももちろん基本は子供向け。
とても大人をターゲットにしたシーの客に受け入れらるはずもない‥‥と考えるのは大間違いだ。
それぐらい「ディズニー」のエンタメに関するイマジネーションとそれを実現させる技術力の探求がそこにある。

前置きはこれぐらいにして、流れに沿ってレビューしていこう。


このアトラクションは「S.S.コロンビア号」の船尾にあるので、
長い列を並び終えると船内に入ることになる。
船内最初のキューラインにはコロンビア号に関する資料などが
飾られている。
これらの写真のところどころにクラッシュがいるので
探すのもなかなか楽しいひとときだろう。
次に訪れる場所がこのプレショーエリア。
(フラッシュと液晶を使用しない撮影はOK)
正面にはスクリーン、左右には様々な海の生き物のイラストや
その解説が書かれている。
ニモに登場するキャラクターもそのまま描かれているが、
そのキャラ名ではなく、あくまで生物名で書かれているところが
新鮮だ。
この部屋のスクリーンで、このアトラクションの世界観などを学び、
次のアトラクション本編に臨むことになる。
プレショーが終わると、いよいよアトラクション本編だ。
(フラッシュと液晶を使用しない撮影はOK)
席数は約200席とかなり狭い。
前方が子供用になっており、クラッシュと話したいなら
そこにいくことが近道になる。
さて、本編についてだが、基本的な流れはクラッシュが
客の質問に答えていくというものだが、それこそがこの
アトラクションの真骨頂。
客の質問はもちろん仕込みではない。
つまりリアルタイムでクラッシュが受け答えをするわけだが、
そのデキがハンパではない。
クラッシュが適当に口パクして話を返すのであれば簡単だが、
このクラッシュはそれに動きと表情を何の違和感もなく見せつける。
いや、これは表情と動き、という範疇を超えている。
その表情と動きそのものが、客の爆笑を誘うのだ。 
ぎくしゃく感を一切感じさせず、常に客の予想の一枚も二枚も上を行く反応をするのはさすがと言うしかない。
目の動きはもちろん、とにかく細かいところまでその場の空気にあった動きをしている。
これは実際にその目で見るまではけっしてわからないだろうし、いくら言っても信用できないだろう。
やはり「ディズニー」のイマジネーションは素晴らしいと言うほか無い。

話を戻そう。
登場するのはクラッシュだけではなく、ドリーも登場し、相変わらずのノリで客の笑いを誘う。
(登場しないこともあるようだが)

ひょっとすると現在のシーのアトラクションの中では一番面白いものかもしれない。
それくらい楽しい。
体験前はクラッシュに「抽選した理由は?」とか「会長はいつ辞めるの?」とか聞こうと思っていたが、
このデキと楽しさを目の当たりにするとそれは不可能だった。 というか忘れてしまった。

難点はファストパスが設定されていないこと。
現在はかなり混んでいるが、それもすぐに落ち着くという読みなのだろうが、そうはならない気がする。
それくらいリピート率は高いのはないだろうか。

やはり 「 デ ィ ズ ニ ー 」 は、 すごい。
■管理人の勝手にランク付け■
人気度 ★★★★ 世界観浸り度 ★★★★★ 新技術度
こんな人にオススメ> 亀アレルギー以外のすべての人にお勧め